ゴミやシミ、ノイズをきれいに取りたい、しかも機械的に楽に取りたい…
というときに。トーンカーブ調整レイヤーを使って、粗をより目立つようにしてしまいましょう。
(画像提供:@chaca21911さん)
ジグザグトーンカーブで見やすくする
▼こんなやつw
乗せると、
▼こうなります。
やりすぎだけど…w JPEGのブロックノイズやシミ、キズなどが目立ってきます。
…とはいえこの画像には、ここまでジグザグしてなくてもいいので…
▼こんなのとか
▼こんなのを
それぞれ、トーンカーブプリセットに登録して、画像に合わせて切り替えて使いましょう。
(プリセットをダウンロードできます→http://d.pr/f/1hESK)
Parametric Curves( http://www.cs-extensions.com/products/parametriccurves/)
プリセットは、トーンカーブパネルのメニューから、
▲トーンカーブプリセットの読み込み…で読み込むか、
手軽に高速化!置き場所を使い分けてもっと便利に使える Photoshop のプリセット
で紹介した方法で好きな所に置いて、Photoshop起動時に読み込ませましょう。
すると「プリセット」メニュー中に
読み込ませたトーンカーブプリセットが出てきます。
(デフォルトで入っているプリセットは捨てちゃいましょう!使わないし!)
ZigZag表示したままゴミを消そう
こんな感じのレイヤー構成にしておくとラクですよ。
TEMPフォルダは最終的には非表示にするか削除するものをまとめておきます。
スポット修復や修復ブラシ、スタンプ、ブラシなどで気になるところを消します。
それぞれ、サンプル範囲を設定できますので、
どちらか設定項目のあるほうで作業しましょう。
- 上のレイヤー・下のレイヤーに移動:Option(Alt)+[ または ]
- 一番上のレイヤー・一番したのレイヤーに移動:Option + .(ピリオドで一番上)、Option+ , (カンマで一番下)
あとは、キーボードショートカットを設定して、レイヤー>レイヤーを表示|非表示にショートカットを当てておきましょう。
こんな使い方も?
ぐにゃぐにゃカーブにはこんな用途もあります。
▼一瞬ではよく分からないけれど、
▼ジグザグカーブで、加工跡がくっきりと。
意外に印刷すると出てきてしまう加工跡もありますから、気をつけたいですね!
(CMY数パーセントの段差でも、薄いときはドットゲインによって強調されて見えたりします)
注)画像はフリー素材より
クイック選択ツールと組み合わせて
こういう画像、クイック選択ツールで扇風機だけを抜こうとはまず思いませんよね。
あきらめてパスで抜こうかな…と考えると思います。
ここでジグザグカーブを使えば、
こうなって、
クイック選択ツールでも選択しやすくなりました!
選択中に適宜、選択しやすいジグザグカーブに切り替えてエッジを強調していくとラクに拾えますね。
おまけ:スキャン画像のゴミを取る
1200や1600dpiの1pixelのゴミなんて印刷じゃ全く気にならないんですが、600dpiくらいになると見えてきちゃいますね。
同人作家さんの間では有名な方法です。
二階調化した画像を開きます。50%表示だと、ゴミは目を凝らせば見つかる程度にしか見えません。
モード変換
モード>グレーにし、さらにモード>RGBにします。二階調なので変化しません。
Labなどのモードに変換するよりも、RGBの方が2倍速く処理が終わります。
白を透明にする
① チャンネルの「RGB」をコマンド(win:Ctrl)+クリックするか、コマンド+Option(win:Alt)+2キーで黒部分を選択します。
(Cmd+Opt+2の2は、キーボードショートカット設定の「従来方式のチャンネルショートカットを使用」にチェックしていない場合のショートカットキーです。デフォルトではオフ)
② 選択範囲>選択範囲を反転(Cmd+Opt+I)で、白部分を選択して、レイヤーパネルの「マスクを追加」ボタンを押します。
または、②をすっとばして、「マスクを追加」ボタンをOption(Alt)キーを押しながらクリックします(選択範囲を反転してマスクにします)
以上で白部分が透明になります。
画線を強調する
レイヤーの何も無い部分をダブルクリックするか、レイヤー>レイヤースタイル>境界線、を選択して、画像のように設定します。
すると…
画線部に指定色のフチがつきます。こんなにゴミが!
画線を消すとフチも消えます。便利ですね。
レイヤースタイルを消去して、二階調に戻す
あとはスタイルを消して元に戻せばOK。以上をアクションに登録すれば、ゴミ消しを低倍率で表示したまま行えて少しはラクできるかも?
この方法をひろめている絵師さんたちに感謝。