死人が出るほどのヤバい勘違い。
DICカラーガイドを1セット買うと付いてくる「color selector」、一冊に全色がまとまってとても便利…と思ってしまいがちですが、これは
〇印刷インキの配合を見るためのもの
であって、
×全色まとめて見られる便利なもの
では決してありません。なぜかというと…
色が全然違います!!
比較すれば分かります。ほぼ全色違いますが、ちょっとだけピックアップしてみましょう。
(※同じ条件下で撮影し同倍率で掲載)
はい、どうでしょうか。
注目:DIC 577はFG 58 原色藍という、印刷所で調合することはないメーカー出荷の特色インキですがこんなに違います。
全体に、color selectorの方が濃く、そしてくすんでいます。
(※インキの盛りが変われば色相も変わるんです)
どうなる?
シナリオ①
- color selectorで色を決めました
- チップ添付する際に比較して見るようなことはほぼないでしょう
- 印刷会社では当然、そのチップに合わせます
- 「色が薄い!」→刷り直し・仕切り直し、残業増えて以下略
シナリオ②
- color selectorで(ry
- チップ添付せず、番号で伝えました
- 印刷会社では以下略
どう考えても不幸な未来しかないのです。
どうすれば?
さすがに問題になったのか、第19版から「Color guide mini」という小さいチップのセットが付くようになりました。
ちっちゃいですが、色は本体のチップとほぼ同じです。
持ち歩くならこっちにしましょうね。正直、color selectorで色決めようとしてめくってるのかっこ悪いっすよ。寿司屋に行って符牒で喋るとか、蕎麦屋で「汁に半分付けて食うのが」とか連れにウンチク垂れてるくらいかっこ悪いっす。
で、入稿時には可能な限り実物のチップをちぎって添付するようにしましょう。番号だけで伝えてはいけません。なぜかというと…
DICカラーガイドの色を16版と19版で比較してみた – Togetterまとめ
版でまた色が違うからです。「何版の何番」ならまだマシかもしれませんが、できるだけチップは添付してください。
で、
新しいの買おうね!w
最新版は20版ですよ。
キンアカだけが少なくなってたりしませんか。カラーガイドは消耗品です。