装備品(ルーペその他もろもろ)の続き。
使い方
意外と知らないペン型マイクロスコープの使い方。
切り欠きがナナメなのでつい、こうあててしまいがちですが、
対象に対して垂直に、こうあててください。
先を支点に前後に傾けてピントを合わせます。このとき、目と接眼部(黒いとこ)を同時に、つまり体ごと動くこと。目は接眼部に着かず離れずの距離で。
そしてできるだけ、押しつけない。
…まぁどうしても先端を当てて観察するため、多少は観察対象にダメージがあります。写真などキズに弱いものには、非接触で観察できるルーペを使いましょうね。こういうの。
IGSルーペ 印刷学会出版部 |
ポケットマイクロスコープの先端は、レンズになってます。
黄色矢印の部分を上、照明の方向に向けてやると、視野内に(多少)集光されて(多少)明るくなります。
観察姿勢によりますので、場合によっては逆の方が明るかったりします。
ちなみにこの部分はネジになっていて、交換部品が安く手に入ります。折れやすい所でもあります(^^; プラなので傷つくと集光効果が薄れてきますから、白く濁ってきたら取り替えましょう。
SMZクラサワさんのページの一番下に交換用チップがあります。
たまに外して、対物レンズの曇りを簡単に拭ってやるといいですね。無理矢理何か突っ込んで拭いたりしないこと。折れやすいので。
なぜ25倍をお勧めしているのか
単純に中庸だから…
参考にこれが8倍
これが25倍
これが100倍
…どうですか?拡大率の大きい方が一見よさげですが、
- にじみまくりボケまくりの網点に見えてがっかりする。(上のは悪い印刷じゃありません。この倍率だとどんな網でもくっきりはっきりとは見えません)
- ピント合わせがとても難しい。
- 暗い(25倍に比べて)
…と、通常街歩きで見たり仕事で網を見たりするのには不向きです。25倍が最も取り回しのいい、使い勝手のいい倍率です。常に1本持ち歩くなら25倍。
また白色LEDを同時に使って、視野を明るくしたり紙の凸凹を観察したりする際にも50倍100倍となると、ライティングと同時のピント合わせが至難の業になります。慣れないと満足できる観察ができません。
こんな感じで紙の横から光を当てて凸凹を強調して撮る時。
ライトとルーペに加えてカメラも操作しますから、ね。街歩きでちょっと撮りたいとき、制御できる限界が25倍以下になるんですね。
前の投稿でも書きましたが、25倍以上は網の健康状態を見るために使います。それこそ本当にマニアックな世界に突入しますので、もし、100倍のルーペをお買い求めになる際はご覚悟の程を。
楽しいけどね!w