CS4〜CC2015までの情報パネルは酷かったんですよ
Photoshop情報パネル使ってますか!もちろん表示させてますよね!
画像をポイントしたときや、カラーサンプラーツールを置いたとき、表示値にスラッシュついた状態になっていないでしょうか?
▼こんな感じに。
この状態だと、この数値は画面で見たままの数値ではありません。
『PhotoshopCS3からアップグレードするユーザーはスポイトツールの仕様変更?で騙されないよう注意が必要 – やもめも』
『CS4以降、Photoshopは「色調補正」を棄てた。情報パネルの仕様変更が最悪過ぎてわけがわからないよ。 – やもめも』
『超・朗・報!! CS4以降鬼畜仕様だった、あのPhotoshop情報パネルがやっっっと改善されたぞ! – やもめも』
2013年あたりからAdobeさんにいろんな手を使ってしつこくプッシュし続けて、CC 2015.5でようやく要望が理解されて通り、改善されたのです(ご助力いただいた皆様その節は大変お世話になりました)。
これ、多数の調整レイヤーを使っている場合、表示内容は見たままの数値ではなくなります。
どういう数値かと言うと、その調整レイヤーの入力値/出力値、になります。
従って、一番上の調整レイヤーか、調整レイヤー以外を選択していないと、画面上の見たままの色の数値とは違うものになります。
???どういうこと?何が問題?
実際の作業で見てみるとこうなります。順を追って見せますね。
まず、カラーサンプラーを置いて、トーンカーブ調整レイヤーを乗せます。
表示されている数値は「入力値/出力値(補正値)」になります。
次に、白黒調整レイヤーを乗せましょう。表示されている値は、「入力値/出力値(補正値)」です。白黒にしているので、全てのRGB値が同じになりますね。
では、先のトーンカーブ調整レイヤーを選択してみてください。すると、
表示内容、見た目と全く違うのが分かりますでしょうか。
この数値が「選択中の調整レイヤーまでの入力値/その調整レイヤーで変更した値」となっていることを知っていれば問題ないんですが、意外とこの仕様、知らない方が多いです。
カラーサンプラーを置いて補正してるような方は、CS4以前からずっとPhotoshop使ってる方も多いですよね。CS3までは情報パネルの数値は信用できましたが、CS4以降、調整レイヤー選択中は述べたような表示になるため、この仕様変更を知らないと騙されて、変な補正になっちゃったりします。
CC 2015.5以降なら、ちゃんとできます!
情報パネルのパネルメニュー(ハンバーガーメニュー)から「パネルオプション」を呼び出して……
「合成カラー値を常に表示する」にチェックを入れましょう。
そうすれば、選択レイヤーに関係なく、常に見たままの色の数値を得られます。