ちょい前ですがこんなん出たんで買いました。
▲使いかけですが(適正でない光源下で撮影しています)
パントン・ライティング・インディケーター・ステッカー PANTONE LIGHTING INDICATOR Stickers(パントンストア)
6,000円(税抜) 1シート40枚
ただのタック紙に印刷してタテヨコにスジ入れしたシートです。D50とD65があるのでお間違えなく。
微妙な違いもすぐに分かります。
▲左、3波長形昼白色蛍光灯光源下 | 右、Panasonic FL205-N-EDL(高演色性蛍光灯)光源下
全く違いますね。実際に両方の光源下で印刷物を観察すると、印象がまるで違います。
従来こういうチェッカーはこんなのがありました。
1枚1,050円(枚数で変動。1,000枚以上は525円)
ただこれだとちょっと大げさな感じがしますね。携帯性はいいんで私も持ってますが、なんというかこう、仰々しい。
ケースに入ってますから、取り出して、開いて、口をへの字に結んでまさに「観察」な勢いです。1,000円くらいなものなのに大事にしまい込んじゃってたら意味が無いんですよね。
この点、Pantoneが基本使い捨てなシールで出した意味は大きいと思います。
…そう、使い捨て。
これ、プルーフの隅っこに貼り付けて使うシーンを想定している商品です。
印刷会社で(D50光源下で)出力したプルーフを、お客様に見せる際にこれ貼っておくと、正しい色で見えていませんよ、という主張ができる…かもしれない、という製品。
簡易校正って印刷用紙でも印刷インキでもないですから印刷物との比較では、同じ光源下でないと「プルーフ」として意味をもちません。
商品の掲示/閲覧環境は様々なんで、これでなきゃいかん!って訳じゃあないんですがね。工業製品としての「正しさ」ってやっぱあるわけで。
違う環境を想定しても、正しい標準は常に意識してなきゃあかんやろ、印刷のプロなんだし、ってことで。
どちらの立場でも、こういうツールがあると現場から訴えることもできるかなぁと思うのです。
出力物にこれ、ぺたぺたしておく、とか…一枚あたり160円ほど。…ただのシールなんで、タテにカッター入れて分割すれば80円、50円と…ちょっとびんぼくさいんですが、そんな値段で「ぺた」できます。50円て結構でかいけどな!
あとは観察環境に「ぺた」しておくと遠目に見ても色違うわけで、「何このシール?」って引きもあるし、そんとき説明したら興味もってくれるかもしれない。地道に環境整備仲間を増やしていくツールにもなるかなぁと思いました。
iPhoneのケースに貼っちゃうとかw 汚れたら新しく貼ればいいし…150円ですよ。
気軽に分かる光源チェッカー、どれか一つ、持っていてもいいかもしれません。いかがでしょ?
演色性による見た目の変化についてはこちらが詳しいです。
そうだったのか!デジタルフォトの色 | 第7回 色を見るときは、色温度だけではなく演色性にも気をつけよう | Shuffle by COMMERCIAL PHOTO
色調評価環境を安く手に入れる
カラーマネジメントの第一歩、環境光をオサレに安く整える! – やもめも
でも書きましたけども、EIZOの馬鹿高いデスクライトなんか買っちゃダメですよ!
この二つで、EIZOブランドで売ってるデスクライトと同じ組み合わせになります。しかも安い。書いてないですがRa99の蛍光管です。
他にも、
こんなのもあります。日立の方が上下動の自由度が高くて、照度を調整しやすいのでお勧めです。
色がくすむとか、画面と印刷が違う、とかは環境を整えてから言えること。できるだけ安く「標準」を手に入れましょう。